猛暑で痛風や結石が増える?高尿酸血症に注意せよ☆

2024/06/01 (土) - 10:00 健康と美容

今年は5月くらいから暑い日が続き、6〜9月ごろまで猛暑が続くと予想されています。夏といえば熱中症や食中毒を注意すべきと思われますが、もう1つ注意しなければならないのは痛風と結石です。夏に症状が出なくても秋に入り症状が現れることもあります。なぜ猛暑で注意しなければならないのでしょう?

痛風とは?

痛風とは血中の尿酸値が高まった時、体内で結晶ができることで関節や尿路に石ができて痛みを伴う疾患です。膝や肘、足の指などが痛くなることが多いです。

痛風や結石の原因は血中尿酸値が高い状態が長期間続くことで発生リスクが高まります。この尿酸値が高い状態が続くことを高尿酸血症といいます。その尿酸値が高くなる要因として、不摂生な食事・運動不足などが上げられます。もちろん体質の場合もあります。食事に関してはプリン体の含有量が多い食品の摂取が原因となります。

プリン体は体内に取り込まれると肝臓で分解され、その過程で老廃物として尿酸が発生します。尿酸が血中内濃度を上回ると体内で結晶化して沈着します。その結晶が突如激痛となって症状が現れ始めるのです。

なぜ夏は高尿酸血症に注意する必要があるの?

尿酸は字の如く尿として体内に排出されます。しかし尿酸の排出が上手く行われないと体内に残ってしまうのです。ではなぜ夏になると尿酸値が上がりやすくなるのでしょうか?それは夏の暑さと発汗にあります。

暑くなると発汗し体内の水分やミネラルが失われます。その場合必然的に尿量が少なくなり、老廃物や尿酸が正常に体外に排出されなくなるリスクが高まります。汗では尿酸は排出されないのです。結果として体内に老廃物が溜まり続け、痛風になるリスクが高くなります。

高尿酸血症を防ぐには?

高尿酸血症を防ぐには、水分を正しくしっかりと補給することです。夏場の水分補給は熱中症や脱水症状のリスク緩和の意味もありますが、正しく排泄を促し身体のバランスを整える面においても重要なことです。

尿酸値が高くなったら沢山水を摂ろう…というのは、単に水分を補給して身体バランスを重視することだけではなく、排泄を促し老廃物や尿酸を体外へ排出させる事が重要なのです。

また尿酸はアルカリ性に弱点があり、アルカリ性の高い海藻や野菜類などの食品を十分に摂取することで、血中の尿酸を低く抑えられる効果が得られます。

規則正しい生活も大切

普段の生活でも規則正しく、不摂生を避けることも大切です。以下のことも心がけましょう。

  • プリン体の含有量の多い食事(ビール、レバー、青魚、干物類等)の過剰摂取を控える
  • アルカリが多い食品(海藻や野菜、きのこ類など)を積極的に摂取する
  • 水分(水道水やミネラルウォーター)をしっかり摂取する(夏季は特に重要)
  • アルコールの摂取を避ける
  • 適度な運動やストレッチ、エクササイズを行う
  • 定期的な健康診断を受けて早期発見に心がける

プリン体はどの食品にも少なからず含まれるので避けるのは難しいです。なるべく含有量が少ないものを日頃から摂るようにしましょう。でも、プリン体が多い食品は美味しいんですよね…。

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